平和と教育を考えるツアー連絡会  
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平和の旅レポート
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沖縄平和を考えるツアーに参加して  2019年1月8日〜12日

能條 多恵子

 1月8日から12日まで旅システム主催の「沖縄平和を考えるツアー」に参加してきました。沖縄は1972年に返還されましたが、日本の国土の0・6パーセントの沖縄に米軍の70パーセントが居座っている沖縄の現実は、繰り返される飛行機トラブル、住民への暴行・殺人事件など計り知れない苦しみの中にあります。
 3年前、沖縄のメッセージポスターを購入したのですが、そこには「沖縄の痛みは日本の痛み、わたしの痛み」と書かれていました。
 私はそのポスターに衝撃を受け、思いを言葉や行動にしていかなければいけないと強く思い、いまだに玄関フードに貼って毎日眺めています。
 今回、その思いを実現させるべく基地めぐりや辺野古・高江テントの激励訪問、キャンプシュワープゲート前の座り込みへの参加など、密度の濃い体験をすることができました。

 余談になりますが、沖縄返還の1972年は夫の亡くなった年でもあります。
 37歳の若さでした。病床の夫が沖縄返還への思いを詩に残しました。紹介させていただきます。

 

私は書かずにはいられない  (能條甲二 詩)

私は書かずにはいられない
仲間たちが戦線の先頭を切っているというのに
私がその隊列に加わることができないからといって
私は黙っていることはできない
国会をとりまく仲間たちの巨大な隊列を
その場に加わることができないからといって
私は書かずにはいられない
沖縄県民の怒りの声に耳をかさず
理不尽な協定の強行採決をした奴等のことを知りながら
怒りのデモに加わることができないからといって
私は書かずにはいられない
仲間たちの闘いの隊列が続くかぎり
仲間たちのスクラムの輪が広がるかぎり
私は書かずにはいられない
それが私の闘いなのだから―